韓国社会と宗教:なぜ宗教に身を委ねるのか

☆前置き☆ 
このブログは統一教会の2世向けであり、内容はどこまでも個人の見解・意見です(あと愚痴)

宗教に興味のない方、熱心な信者さんは読まれないことをお勧めします。

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

 韓国に住み始めたとき、ソウル市内の教会の多さと宗教団体に属している人口の多さに最初はとても驚きました。韓国人はとても信仰深いんだなと純粋に感動を覚えたこともありました。ただ、最近になって韓国人の宗教観は信仰よりももっと違う役割が大きいということに気付き始めました。

 ご存知かもしれませんが、韓国内での統一教会の存在は“異端”というイメージだけではなく、“お金持ちの大型宗教団体”という印象が結構強いです。日本でいう創価学会に近いかもしれませんね。

新聞社、旅行社、カフェにホテル、財団も何個も持つ宗教財閥と言ってもいいかもしれません(ちょっと大袈裟かな)。

韓国ではこのような宗教財閥が珍しくなく政治や経済への影響も非常に大きい部分があります。

韓国の巨大キリスト教会、世襲めぐり論争 ろうそくともす抗議集会も 写真10枚 国際ニュース:AFPBB News

「韓国で出世するにはカトリック信者になるのが手っ取り早い」は本当か|ニフティニュース

つまり人々が宗教団体に属するのは単に純粋な信仰心だけではなく、コミュニティに属することによる生活面での利益が大きいからだとも言えます。

 アメリカや日本などの資本主義と民主主義が熟成した先進国では宗教は個人の趣向という感覚であり、仕事や生活に直接影響を与えることは少ないでしょう。

 逆に言えば宗教が社会生活の中心にある国はそれだけ経済的にも社会的に発展途上または不安定な状態にある証と言えてしまう気がするのです。

 

韓国の若者たちは皮肉を込めて韓国のことを”ヘル朝鮮”と呼びます。


長引く就職氷河期、一向に改善しない政治の腐敗、不動産のバブルで家も買えず、親の貯蓄無くしてはお先真っ暗闇という憂鬱な空気が若年層に蔓延してるのです。

【ビジネス解読】韓国はいま「大学は出たけれど」状態 「ヘル朝鮮」脱出へ若者は日本を目指す!?(1/4ページ) - 産経ニュース

 

ここ数年のOECD(経済協力開発機構)の韓国ランキングを見ても残念ながらまだまだ先進国とは言えない状況が一目瞭然です。

韓国の労働生産性、OECD「最下位圏」
韓国、OECD加盟国で出生率最下位
韓国、6年連続OECD加盟国の中で女性が働くのに最悪の国
格差社会の韓国 OECDワースト2位
韓国の自殺率 13年連続でOECDワースト

 これは・・・ちょっと悪すぎやしませんかね。

おまけに最近は大気汚染も世界最悪らしいですから~ 

もう神様にすがるしかないって気持ちも分かる気がします^^;

 

統一教会の”公職者”として働くことは日本人から見ればブラック企業で働く奴隷のように見えるかもしれませんが、韓国の一般企業はもっと劣悪なところが多いので「ここいにいたほうがマシ」と思ってしまうのかもしれません。子沢山だったり、借金があれば余計に抜け出すことは難しいでしょう。

 

こうゆう観点から見ると韓国人と日本人の信仰に対する価値観の違いや善悪に対する判断基準のギャップもとても理解しやすくなると思います。

そして韓国人にとって宗教が霊的な救いという以前に現実的な死活問題に直結する可能性があるという事実を考えると統一教会がどんなに異端であろうと潰れない理由も見えてくる気がしました。

 

いつか韓国が本当の先進国になれる日を祈って(合掌)